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NPT再検討会議学習会を開催!

  先ごろ、広島県原水爆禁止協議会の古田事務局長を講師にお迎えして、この4月下旬に米ニューヨークで開催されるNPT再検討会議の学習会を行いました。
 NPT(核拡散防止条約)は核兵器削減を目標に1963年に国連で採択された条約で現在までに191ヶ国が加盟。核軍縮交渉を義務づけていますが一向に進展しない中、25年目の1995年に無期限延長に。その後は5年に一度核兵器問題を協議しているのが再検討会議です。
 この条約は核保有大国である米・ロ・仏・英・中の5ヶ国には保有を認め、その他の国には保有を認めないという不平等条約です。またインド、パキスタン、イスラエル。北朝鮮などの核保有も加盟していません。しかし、核保有大国も入った核軍縮を目標とする条約としては世界で最も大きなもので、ここでの話し合いは大きな意義があります。
 2010年には「核兵器のない世界への明確な約束」の文言が再検討会議の最終文書に盛り込まれ前進を見ましたが、前回の2015年は決裂し最終合意文書は取り交せませんでした。
 そのような流れの中で核保有国は入っていないとは言え、2017年に国連で核兵器の使用も保有も製造も威嚇も禁止する画期的な核兵器禁止条約が122ヶ国の賛成で採択され、2月時点で81ヶ国が署名、35ヶ国が批准し、発効(50ヶ国批准の90日後に発効)が近づいている、と報告されました。
 当日は今年のNPT再検討会議に参加を表明している当医療生協の代表3名も参加。参加者は「これまでの世界各国の核兵器廃絶へ向けての努力がよく分かった」と話していました。