「全集中、医療生協の呼吸」
2020年の「新語・流行語大賞」にもトップ10入りするなど、全国的に大ヒットを続けている”鬼滅の刃”ですが、現在公開中の映画はあの「タイタニック」の興行収入を抜いて現在歴代2位になっており、年内にも1位の「千と千尋の神隠し」を抜くのではないかとも言われているそうです(12/8時点)。
因みに鬼滅の刃とは、大正時代を舞台に、鬼に家族を襲われ、鬼となって生き残った妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を探すため、兄の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が鬼狩り組織の鬼殺隊に入り鬼と戦っていく姿を描いたアニメです。
漫画の中では『全集中、〇〇の呼吸』で様々な剣術で鬼と戦いますが、鬼滅の刃の中でも代表的なフレーズとなっています。
広島医療生協介護職員の機関誌「We Loveかいご」に記載されていた、鬼滅の刃のある場面を引用して医療生協に繋げたある挨拶が心に響く素晴らしい記事でしたので紹介します。
【一部抜粋して紹介】
鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が配下の鬼に対して「頭を垂れてつくばえ、平伏せよ」「全ての決定権は私にあり、私の言う事は絶対である。お前に拒否する権利はない。私が『正しい』と言った事が『正しい』のだ」と絶対服従を命じる場面は、国民の意見や困難を無視し続ける今の政治家・国と同じ姿勢ではないか。
「全集中で取り組みます」と首相が言った事があるが、全集中の呼吸は鬼殺隊が使う言葉で、鬼舞辻無惨のような政治家が使う言葉ではありません。
一方で鬼殺隊の柱(※1)である煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の母、瑠火が幼少期の杏寿郎に「生まれ持って得た強さは『弱き人を助けるため』であり、『天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません』。
弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければ使命なのです。決して忘れることなきように」と語る場面があります。
この言葉は私たちの存在にも通じるのではないでしょうか。医療生協の職員・組合員は「強き人」ではないかもしれませんが、困難を抱える人を助ける責務、使命があると思うのです。共に頑張っていきましょう。
(※1) 柱(はしら)=鬼殺隊の中で最高位の剣士