『からだとくらし(機関紙)』配布活動から考える
本日、三次支部総会が開催されました。
毎年講師を招いて学習会を行っていますが、今回はオンラインで広島共立病院医療福祉相談室の医療ソーシャルワーカーの山地さんに、「『からだとくらし』配布活動から考える」と題して、近年の相談内容から浮き彫りになった家族の在り方の問題と、地域とのつながりの重要性について実例を交えながらお話いただきました。
医療ソーシャルワーカーが行なう支援で近年増加している内容の中で
・保険加入手続き
・身元保証人の捜索
・葬儀の手配
などがあげられ、救急対応している病院の患者の相談件数のおよそ5~6割が該当するそうです。
また、高齢の親(80代)と同居する未婚の子(50代)の世帯を8050問題として取り上げられますが、民生委員の訪問世帯は高齢独居世帯となっているため、このような世帯は「困っている」と発信しにくく、かなり深刻な状況になってから問題が発覚するようです(県北では9060問題になりつつあります)。
そんなご時世だからこそ「からだとくらし」を定期的に配布してくださり、地域の様子を見守って下さる方が重要になってきます。
毎月直に話を聞けなくても、地域の清掃作業で挨拶を交わしたり、ちょっと買い物に行ったときに声をかけたりできる適度な距離のご近所さんがいらっしゃることで、ちょっと気になることがあったら自治体の保健師などに相談していただき、深刻な状況になる前に適切な支援につながることが出来るそうです。
機関紙配布協力員さんの高齢化により年々ルートの確保が大変になってきましたが、お一人でも多くの方に「居心地のよいまち」づくりにご協力いただけるように頑張りたいと思います。
(健康まちづくりセンター 県北担当 山口)